心を閉ざす人が、どんなことを考えているのか想像してみたことはありますか?仲良くなりたくても、心を開いてくれないのであれば、それは難しいですよね。仲良くなるためにも、心を閉ざす人の心理や原因に迫り、自分から心を開いてくれる方法を考えてみましょう。
心を閉ざす人は何を考えているのでしょうか?
仲良くなろうとしても、一向に心を開いてくれない…という経験をしたことはありませんか?どんなに話しかけても、なかなか心を開いてくれないので、仲良くなれないまま時間が過ぎ、だんだん自分が空回りしているような気にもなりますね。 実際に、あなたが心を閉ざして生きているのであれば、なぜ心を閉ざすことになったのか、考えてみたことはあるのでしょうか。 今回は、心を閉ざす人の心理や原因を見ながら、心を閉ざす人との上手な付き合い方をご紹介していきます。心を閉ざしてしまう人が、自ら心を開けるようになる方法も、合わせて解説していきたいと思います。
心を閉ざす人の特徴
心を閉ざすとは、他人との関りをなくすことです。自分の殻に閉じこもり、人との間に見えない境界線を引いています。 では、心を閉ざす人にはどのような特徴があるのでしょうか。外見から判断できる特徴をいくつかご紹介します。はたから見ていて、紹介するような特徴がみられたら、その人は心を閉ざすタイプなのかもしれません。
自己肯定感が低い
心を閉ざす人を見たときに、「自分なんて」と口癖にしていませんか?それは、自己肯定感が低いからでしょう。自分で自分のことを認めていませんし、人から受け入れられるとも思えないので、心を閉ざしてしまいます。 自己肯定感が低いと、自分に自信がなくなっていきます。人に自分の意思を伝える自信もありません。自信なさげな人が、なかなか心を開いてくれないのであれば、心を閉ざす人を認めてあげるといいでしょう。
落ち込みやすい
心を閉ざす人は、すぐに落ち込んでしまうという特徴を持っています。周りから見ていて「そんなことで落ち込むの?」ということでも、落ち込んでしまいます。打たれ弱いのです。 落ち込むようなことがあって、そこから立ち直ろうという気持ちになるのは、心を閉ざす人には難しくもあります。落ち込みがちな人を見たら、「気にしなくていいんだよ」と軽い調子で声をかえてあげます。心を閉ざす人も、ほっとするでしょう。
人に対して壁を作りやすい
心を閉ざすことは、自分の殻の中に閉じこもってしまうことなので、必然的に人との関りの中で壁を作ってしまいます。話をしていても、どこか一歩引いているような打ち解けられない様子を見ることも多いでしょう。 人との間に壁を作ることで、心を閉ざす人のストレスは減るでしょう。しかし、壁を作ってばかりいては、相手が仲良くしようとしていても、それを許さないことになります。人が離れていくのは壁のせいでも、心を閉ざす本人には自分で作った壁が原因だとはなかなか思えません。
自意識過剰になりがち
自意識過剰になりがちなのも、心を閉ざす人の特徴です。周りが特に気にしないことでも、心を閉ざす人は過剰に考えがちです。自分の発言が失言だったかもしれないと、いちいち気にしています。周りからみても、気にし過ぎてびくびくしている様子がよくわかるでしょう。 心を閉ざすのは、自分を守るためでもあります。そのためにも、人の反応には敏感になってしまいます。いちいち人の顔色をうかがったり、人の反応を過剰に気にしているのであれば、その人は心を閉ざすことに苦しんでいるのかもしれません。
心を閉ざす人の心理とは?
心を閉ざす人は、様々な心理を抱えています。単純に人が嫌いだから心を閉ざしているわけでもありません。心を閉ざすことで、自分を守り、人にいやな思いをさせないようにと努めているところもあります。 心を閉ざす人の心理を知ることで、その人のことを理解することに繋がります。どんな心理を抱えて心を閉ざすのか、みていきましょう。
人を信用していない
心を閉ざす人は、人を信用することができません。人に対して強い恐怖感や不安感を感じているからです。初めて会った人や、親しい関係でもない人には警戒心を剥き出しにすることもあるでしょう。 自分はなんとも思っていない異性が、必要以上になれなれしいと警戒しますよね。親しみよりも不安を感じてしまいます。そして一歩引いて心を閉ざします。その人のことを、心から信用できたときに、少しずつ心を開けるようになります。 人との関りで、一度心を閉ざすと信用を得るまでに時間がかかります。どうして人を信用できないのかを知る必要があるのです。
自己表現に自信がない
心を閉ざす人は、自己表現がうまくできないと思っています。本当の自分を知られると嫌われてしまうと思うと、表現の仕方に自信をなくしていくのです。本当は素を出したいと思っても、いざとなると勇気が出なくなります。 人から嫌われたくないと思うのは、心を閉ざす人に限ったことではありません。ですが、過去にひどい拒絶を受けて、その痛みを残したまま大きくなると素を出せなくなってしまうのです。 自己表現をうまくやらなくてはと、気負えば気負うほど空回りしてしまい、タイミングまで失うことになります。
気を使ってしまう
いつも人に遠慮して、気を使ってばかりの人も、心を閉ざすことが当たり前になっているでしょう。人付き合いは上手にできていても、本当の自分を見せられないのは、心を閉ざしているといえます。 相手に嫌な思いをさせたくない、争いなどの面倒を起こしたくないと思うと、相手の顔色をうかがい相手の望んだとおりにしようとします。相手の意見を尊重することは大切ですが、どんどん心を閉ざすことになるのも事実です。
警戒心が強い
心を閉ざす人は、とにかく人を警戒しています。自分の心を許していいのか、観察しているのです。心を開いた瞬間に、自分が傷つくようなことにならないかも、しっかり見極めようとしています。信じることができない分、警戒心を持つことになるのです。 警戒心が強いと、最初から人を疑ってかかります。悪意のない人でも「実は何か企んでいるのでは」と疑ってしまい、余計に心を開けなくなります。
傷つきたくない
心を閉ざす人は、過去のトラウマが影響して、傷つくことを怖がります。トラウマがないとしても、傷つくことは嫌ですよね。傷つくことを回避しようとして、人を受け入れず、自分を見せないようにするのです。 人と接する以上、傷つくことはあります。価値観の違う人間同士のことなので、当然のこととも言えます。ですが、心を閉ざす人は、一度傷ついただけでも「もういやだ」と閉じこもってしまいます。 傷つきたくないと思うと、逆境に立ち向かっていくこともできなくなってしまいます。人のむっとした表情を見た瞬間に尻込みをして、すぐに心を閉ざすこともあります。立ち向かうことよりも、閉じこもることが自然なことになってしまい、社会で生きていく上では大変な思いをすることにもなります。
深読みしてしまう
人の言うことを深読みしすぎて、心を閉ざす人もいます。相手が褒めてくれても「本当は遠回しに違うことを言いたいのでは」と深読みしすぎて、褒められた言葉も素直に受け取れなくなってしまいます。 人の言葉を素直に受け入れられないと、自分の素直な気持ちを伝えることもできません。相手が何も考えずにいった言葉でも、深読みし過ぎてしまい、それが段々思い込みになります。そして傷つくのです。 悪い方に思い込んでしまい、傷つくばかりなので、それを回避するようにどんどん心を閉ざしていきます。同時に人付き合いも避け、自分の殻に閉じこもるようになってしまいます。
心を閉ざすのは何が原因なのか?
なぜ心を閉ざすようになってしまったのか、原因は必ずあります。人は自分を受け入れて欲しい、認めて欲しいという承認欲求を持っています。それを諦めるだけのきっかけが、どこかで生まれているのです。 素の自分を出せずに、表面だけで取り繕うことは、実は大きなストレスです。ストレスを抱えても心を閉ざしてしまう原因とは、どんなものがあるのでしょう。
辛い経験
心を閉ざす人は、過去にトラウマが残るような体験をしている人も多いです。心身ともにダメージが大きい体験をしてしまうと、心を閉ざすようになってしまいます。誰に対しても、攻撃されるかもしれない不安を持ち、自分の中に閉じこもってしまうのです。 そのトラウマが、今でも解決していないのであれば、心を開くことは時間がかかるかもしれません。自分を追い込んだ人の姿を見たり、噂話を聞けば、気持ちはすぐに過去に戻ってしまうのです。心を閉ざすことは、自分を守ることでもあるのです。
自分の世界に入られたくない
心を閉ざす人は、自分の世界が安息の地でもあります。人との関りに強いストレスを感じると、自分の世界だけが安らげる場所になります。そこに他人がずかずかと入ってくることは、とてもつらく感じますよね。怒りさえ感じるでしょう。 心を閉ざす間にも、自分をさらけ出せないストレスはたまっていきます。そのストレスを少しでも消化できるように、誰にも邪魔されない自分だけの世界を作るのです。
裏切りによる人間不信
ひどい裏切りを受けたことのある人は、二度と裏切られたくない心理から、心を閉ざすようになります。自分を見せ、人を信じることで、裏切りがとても苦しいと感じます。心を閉ざし、深く関わらない方がましだと思ってしまうのです。 過去に受けた裏切りの体験は、新しい出会いがあってもなかなか拭えません。自分を裏切った当事者ではないとわかっていても、「また裏切られるかも」と心を閉ざすことで、傷つかないようにガードします。
ネガティブな思い込みが激しい
心を閉ざす人は、とてもネガティブで思い込みが激しいものです。確証のないことでも、どんどん自分でネガティブな方向に考えてしまい、その推測のままに思い込んでしまいます。 「あなたって変わってるね」と言われたとして、「自分は変わり者だから嫌われている」という極端な思い込みになってしまうのです。ネガティブな心理は、一度考え始めたらどんどん悪い方向に向かいます。
幼少期の愛情不足
幼少期に十分な愛情を得られない人も、心を閉ざしてしまいがちになります。幼少期に一番得るべきなのは、親の愛情ですが、それが不十分であるとなかなか心を開くことはできなくなります。 成績や素行ばかりを気にする親は、勉強以外のことを頑張っても認めることは少ないでしょう。テストで99点をとっても、「すごいね」というより「あと1点だったのに」と言われると自分の頑張りを認めてもらえないと感じます。 親が求めることに応えられなければ、自分は愛されないと認識してしまうこともあるでしょう。自分の意志より、愛されるための努力が必要だと感じます。自分の話は聞いてもらえないと思い、心を閉ざしてしまいます。
心を閉ざす人との付き合い方・対処法
心を閉ざしている相手でも、仲良くなりたいと思ったときに付き合い方に悩むでしょう。また、仕事などで必要な付き合いもあります。そんなときにどのように対処をしていけばいいのか、すぐには思いつかないことも多いものです。 心を閉ざす人との付き合い方、また対処法をご紹介します。
無理に心を開かせようとしない
心を閉ざす人との付き合いで、焦りは禁物です。焦って心を開かせようとすると、余計に警戒されてしまうことになります。無理に心を開かせるのではなく、相手のペースに合わせて心を開いてくれるのを待ちましょう。 心を閉ざす人は、悩みがあっても人に相談することができません。思い悩んでいる様子を見て、力になりたいと思っても、しつこく話を聞き出そうとするのはやめましょう。「いつでも話聞くからね」と待つ姿勢も大事なのです。
時間かけて信頼関係を築く
心を閉ざす人との付き合い方で、もう一つ焦ってはいけないのは信頼関係を築くことです。心を閉ざす人は、基本的に人を信頼することを怖がっています。ゆっくり時間をかけて、確実に信頼関係を築くことを心掛けましょう。 信頼関係は簡単に築けるものではありません。人によっては本当に長く時間がかかることもあります。お互いに信頼できることを目指すためにも、自分本意にならないように気を付けましょう。
たくさん会話をする
心を閉ざす人が、何も話してくれないからといって、会話を諦めてはいけません。話題を振ってもなかなか話は続かないでしょうが、たくさん会話を持ち掛けましょう。話が続かないからと諦めてしまうと、心を開いてくれることはありません。 会話をする上で気を付けたいのは、心を閉ざす原因を聞き出そうとしないことです。悩んでいるのかなと思っても、やめましょう。何気ない世間話や笑い話などの日常会話を楽しむだけでいいのです。そのうちに心を閉ざす人も、会話を楽しめるようになります。
安心感を与える
心を閉ざす人が、自然と心を開けるようになるためにも、安心感を与えることを意識しましょう。警戒心を解かないと、安心して心を開けません。自分は味方だということを伝えることが、大切です。 安心感を与えるために、もう一つ気を付けたいのは、その場しのぎの適当な発言をしないことです。安心感を与えたいからといって、嘘であったり適当な発言であったりを繰り返すこおとは、安心どころか余計に警戒心をもたせるでしょう。
焦らずに待つ寛容さを持つ
心を閉ざす人と付き合っていると、なんで心を開いてくれないんだろうと焦るあまり、怒りが湧いてくることがあると思います。距離を縮めようとしているのに、ちっとも心を開いてくれないことにいらいらしてはいけません。寛容な気持ちで付き合いましょう。 なかなか心を開いてくれないと、自分は信頼されていないんだと判断してしまいます。心を閉ざす人が、人を信用するのには自分なりのペースがあります。いつ心を開いても大丈夫なように、待ってあげられるといいですね。
心を閉ざした人が心を開く方法とは?
心を閉ざす人が、ずっとそのままでいいと思っているわけでもありません。自分の話を聞いてほしい、人と気心知れた関係になりたい、そう願う人は多いのではないでしょうか。 心を閉ざすことで、人間関係はそれ以上進むことがありません。恋でも仕事でも、諦めることばかりになってしまいます。 心を開いて接するためには、どんな意識が必要なのでしょう。
信頼できる人を見つける
心を閉ざすことの原因に、人を信頼できないことが挙げられます。人を信じることが怖いとはいっても、いつまでも人を信じることができないと、心を閉ざしたままになってしまいます。心から信頼できる人を、一人でも見つけましょう。 気を付けたいのは、その人のことをよく知らないうちに信じてしまうことです。警戒しすぎていると、心を開くことはできません。ですが、よく知らない人を信じ切ることも危険ではあります。 人間関係を前向きに頑張りたいと思っても、だれかれ構わずではなく、その人のことをよく知ったうえで信頼できるのか考えましょう。
人と接する機会を持つ
自分の殻に閉じこもり、心を閉ざすことで人との繋がりはなくなっていきます。心を開けるようにするためには、人と接する機会を作るようにしたほうがいいでしょう。人と接するということは、自分の殻を破るということになります。 無理に社交的になる必要はありません。少しずつ、人と話す機会を増やしていくようにします。人と接することが怖いと思わないために、必要な過程です。 心を開けるようになるためにも、人と接することを怖がってはいけません。すべての人に、最初から自分をさらけ出す必要はありません。ですが、人と接することに抵抗がなくなってくると、少しずつ自分を出せるようになってきます。
自分も相手も否定しない
心を閉ざす人は、人に対して警戒心を持ち、自分のことを認めないところがあります。「自分なんて」と自分を否定するのはやめましょう。そして、相手を警戒するあまりに否定してしまうこともありますが、受け止める勇気を持ちましょう。 自分を認め、受け入れることができると、人から嫌われるという不安も少しずつ減っていきます。相手を認め、受け入れると自分の話を聞いて欲しいと思えます。そして、少しずつ心を開くことができるようになるのです。 心を閉ざす人は、人のいやな部分ばかりを見てしまいがちです。自分のことも、人のことも、嫌なところばかり目についてしまいます。素敵なところを認めてあげると、人を受け入れやすくなり、心を閉ざす必要もなくなりますよ。
力を抜いて気楽になってみる
心を閉ざす人は、とにかく肩の力を抜いてみてください。自分が気にしていることを、他の人も気にしていると思ってしまうと、心を開くことはできません。必要以上に深読みせず、思いつめないようにしましょう。 自分で気にしていることが、周りも気にしているに違いないと思ってはいけません。心を閉ざす人が思っているほど、周りは気に留めていないのです。どうしても人の反応が気になるのであれば、「あなたの意見も聞かせて」と感想を求めるのもいいかもしれません。 心を閉ざすと自分の思い込みだけで、人も気持ちを決めてしまうことになります。自分も相手も、本当の気持ちを伝え合えないまま終わってしまうのです。「こう思っているに違いない」と決めつけず、まずは気を楽にして人の話を聞いて聞いてみましょう。
人を信じる勇気を持てば心を開く勇気も持てる!
心を閉ざす人は、第一に人を信じる勇気を持てません。人を信じ、傷つくことを恐れているうちにどんどん自分の殻に閉じもっていきます。本当は自分をさらけだしたくても、一歩踏み出す勇気が持てないと何も変わりません。 逆を言えば人を信じる勇気を持てれば、必ず心を開けるようになります。心に傷を持った人は、人を信じることがとても怖いでしょう。いきなり変われるものでもないので、少しずつ人を信じてみるところから始めてはいかがでしょう。 少しずつ心を開き、自分を受け止めてくれる人に出会えれば、もう少し勇気を出してみようと次に進むこともできるはずです。諦めずに、一歩ずつからでも心を開ける勇気を出してみましょう!